会計士は泥舟職業?
アルテからのお知らせ会計監査情報なかなか興味深い記事をご紹介します。監査業界を知るうえでは参考になると思います。
記事の中で優秀な人から、監査法人を辞めていく、彼らにはやれることはいくらでもあるから、という指摘については一部、違う意見を持っています。本当に優秀な会計士は、大手の監査法人に残っています。彼が、日本の世界のトップ企業の監査を、クライアントの超優秀な経理担当としっかりやることによって成り立っています。
その最上級以外の会計士の中でそこそこ優秀な層は、監査法人の単調な作業に飽きて外に出ることが多いのは事実です。
しかし、彼らが一般企業で経理担当を本当にできるのか、???です。仕訳ひとつ切ったことのない会計士もたくさんいます。経理はともかく、財務については素人同然、予算編成や予実の管理など経験のある会計士はほぼゼロです。
よほどセンスがあり、事業会社にはいってからも、激しく学習を続けられる方にとってはチャンスはたくさんありますが、それ以外の会計士にとって、チャンスは大きくありません。監査法人勤務時よりも転職して、給料があがることは少なく、結果として監査法人に残る会計士もたくさんいます。
記事の中にもあるように、実は監査基準はそれほど形式主義になっておらず、会計士の判断を求めています。それに目をつぶって、楽な方向にもっていこうとする勢力があるとすれば、その問題を解決することが先決です。
その1つの方法が、監査法人の専門店化です。大手であれば、どんな企業でも監査する、大手に頼んでおけばよい、という時代でもなく、それぞれ得意、専門分野を持った監査法人が誕生することにより、画一的な監査でなく、もっと専門的な、かつお客様ごとにカスタマイズされた監査が実現できるようになるはずです。
その実現のためにアルテ監査法人も日々精進してまいります。
公認会計士は「泥船」職業?「監査」離れ鮮明…ひたすらマニュアル仕事、トチればクビ https://t.co/gvV9FF6UIC @biz_journalさんから
— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年1月9日