株主総会を前に「監査法人の交代」が急増している本当の理由
アルテからのお知らせ会計監査情報株主総会を前に「監査法人の交代」が急増している理由という記事がダイヤモンド・オンラインにあります。よく調べてある記事ですので、ぜひ御覧ください。
要するに、金融庁のチェックを恐れた監査法人が、リスクのある企業との監査契約を打ち切るようになったというのが、主要因であると以下の記事では述べています。間違っていません。
しかし、そのリスクがある企業、特に上場企業がなぜ生まれるのか、という点が本質的な問題点のはずです。リスクのある企業のチェックを監査法人だけに丸投げするのは間違っています。
私たちから見ても、なぜこの企業が上場維持できるのか???を持っている企業は珍しくありません。もちろん、監査契約を頼まれても、受けることができません。なぜこうした企業を、取引所や金融庁がチェックをして、上場廃止をさせないのか、と疑問に思うことがあるわけです。金融庁の前に取引所が上場企業をチェックするべきでしょう。例えば、監査人の交代があったら、背景をチェック、粉飾決算が明らかになってから処分をするのでは遅すぎます。監査法人が担っているのは会計監査だけ、しかも強制調査権がありません。だからといって不正を見逃すわけにはいきませんが、監査法人だけに責任を丸投げするのは違うはずです。
株主総会を前に「監査法人の交代」が急増している理由 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/duyWX52LFm
— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年6月28日