東芝が日本基準へ変更し監査人の変更を検討。恥の上塗りになります。
会計監査情報東芝が日本基準へ変更し、監査人を準大手に変更すると報道されています。東芝からリリースはでていませんので、事実でない可能性もあります。
しかし、このような検討を本気でしているのであれば即刻やめるべきです。この後、準大手に監査人をかえるという件ですが、東芝の監査をできる人材の揃った準大手監査法人などありません。
しかも、これから交代となると、1年以上前の2016年3月末時点でのB/Sを固める必要があります。真面目にやればそれだけで1年間かかってもおかしくありません。遡って監査手続を実施するのはそれほど工数がかかるものです。粉飾の問題がなくても、おそらくこれから監査人変更をして、6月までに適正意見を出すことは不可能です。またコストもかかります。
こんなことに時間をかけるくらいであれば、法的整理を考えるか、下がりまくった時価総額を利用してMBOして、非上場企業として再生を図るべきです。アドバイザーも含めて、まともな判断能力を失っているとしか思えません。この報道がデマであることを祈りたい心境です。
東京新聞:東芝、会計基準を変更か 監査法人交代、決算遅延も:経済(TOKYO Web) https://t.co/Hz3I0hTGzU
— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2017年4月19日