八田先生からのメッセージ

アルテからのお知らせ会計監査情報

八田先生が退任され、最終講義をされたと報道されています。そこでのメッセージは、ノブレスオブリッジ、倫理でした。

まったく同感です。公認会計士という資格に一定の評価や信頼感があるとすれば、彼らにまかせておけば、悪いようにはならない、という期待値があるはずである。それが、不正問題、形式的な監査により、ドンドン期待値が下がっている。基本に戻って、説明責任を果たせる倫理観を持て、というのが私が理解した八田先生のメッセージです。

八田先生にはもう20年以上前になりますが、私が公認会計士2次試験の受験生をしていたとき、監査論の試験委員を鳥羽先生が担当されており、鳥羽先生の考えを聞くために予備校で八田先生が特別講義をしていただいたことをよく覚えています。

そのときに、先生は会計士の試験は、英語と監査論だけでよい、とおっしゃっていました。その際には、何を言っているのか理解できませんでしたが、しばらくしたのちある程度理解できました。

日本企業の監査をしていても、在外子会社も多く、もはや英語がまったくできないということでは監査実務は覚束きません。また、日本以外で何が起こっているのかの最新情報をとるためにも英語は必須です。

監査論では、エシックス、倫理をガッツリ学ぶ必要があります。この2つが会計士にとって最も重要なものなんだよ、ということがおっしゃりたかったのでしょう。

そして、私は英語、監査論についで、経営を学ぶ必要があると考え、これまで実践してきました。

私は公認会計士であって本当によかったと思います。公認会計士を目指す人が減り続けて久しいです。
もっともっと皆さんにも情報提供をして、少しでもこの業界が盛り上がっていくことに貢献しつづけていく所存です。