SOAP概要

(1)設立の経緯

SOAPとはSchool of Accounting Professionの略称です。

 公認会計士業界をとりまく環境は、この数年間で一変しました。相次ぐ不祥事の結果、監査法人は金融庁からの監督を常に意識しつつ日々の業務に当たらなくてはならず、顧客よりも審議会、公認会計士協会、そして金融庁を意識した仕事を余儀なくされています

 もちろん、これが監査の厳格化という本来の目的に資することもあり、あるべき監査に近づきつつあるということも否定できませんが、現場の会計士は監査マニュアルに従った書類の作成に追われ、クライアントに耳を傾ける余裕が無くなってきているのではないでしょうか。さらに最近は、未就職者問題や大手監査法人のリストラといったニュースが話題となっており、会計士業界全体に閉塞感が漂っています。

 我々は、これからの将来を担う若手会計士、もしくは、会計士を志す受験生を集め、この業界の閉塞感を打開するために、少しでもより良い方向に向かうことができるように活動を開始しました。我々の活動を通じて、会計士業界が活性化し、さらには日本を変えることができればと思っています。我々のミッションや活動内容に少しでも共感できる方は是非ご参加下さい。

※JICPAの会員の方は、ご出席されますとCPEの単位に認定されます。

(2)活動内容

 当面の活動内容としては、毎月、今話題となっている会社を中心にテーマを決め、その会社の現状の問題を把握し、その問題を解決するために今後どのような方法があるかについて、ディスカッションする内容となっています。

 財務分析は問題点を把握するうえで重要なポイントですので、その点で会計士に必要となる分析力の向上を図ることができます。ただそれだけでなく、監査を実施するうえでビジネスの理解は何よりも重要です。もし自分がその会社を経営する立場にいたら、どのような戦略をとるべきか考えることは非常に有効な時間になるはずです。

(3)参加要件

   ・今の会計士業界に問題があると思いつつも何をしたらいいか分からない会計士の方
   ・将来の会計士業界がどうなるか不安に思っている会計士の方
   ・会計士として今後どのようなキャリアを磨けばいいのか悩んでいる方
   ・これから監査法人に就職する予定のために実力をつけたい未就職者の方
   ・今の会計士業界もしくは今後の会計士業界の動向を知りたい受験生の方
   ・そんなメンバーと交流したい、話を聞いてみたいと思っている方
   (他の資格保持者、社会人の方、受験生も歓迎です。)

日本を変える会計士塾SOAPのミッション

   日本を変える!
   会計士業界を変える!
   日本を変えるためのスキルを身につける/情報収集する!
   日本を変えるための仲間を見つける/出会いの機会を作る!

講師

担当講師:大原 達朗

   アルテ監査法人代表社員
   アルテパートナーズ株式会社代表取締役
   日本マニュファクチャリングサービス株式会社監査役
   法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師
   ビジネス・ブレークスルー大学講師

参考資料(SOAP第27回「任天堂とSONYの比較」より一部紹介※クリックで拡大します)

SOAP参加者の声

公認会計士 河村 浩靖さん 河村浩靖公認会計士事務所 所長

監査法人から税理士法人に転職し、そろそろ独立を考えていた時にこの勉強会を見つけました。当初の参加動機は、既に独立している人の話を聞きたいと思った事と、独立した後の仕事につながるかもしれないという不純(?)な動機もありました。

しかし、いざ参加してみるとそれ以上に得るものが沢山ある勉強会で、第7回から参加し、現在も仕事で出張の時以外は必ず参加しています。

この勉強会では、主に上場企業の財務分析を行います。同業の2社を選択し、それぞれを比較しながら、これらの会社は現在に至るまでどのような業績の推移をしてきたのか、異常増減があればその時に何が起こったのか、そしてこれからどうなるのかまでディスカッションしていきます。

このような分析をするためには、その会社のビジネスや属する業界の動向などの理解が欠かせません。毎回、分析対象となる会社・業界は異なりますので、勉強会ごとにそれらの会社や業界に詳しくなっていきます。また、分析のために財務情報やプレスリリース等を収集・加工するのですが、この作業がすごく地味で大変なんです。いつも勉強会前に、今回参加するのはやめようかな、なんて思ってしまうのですが、言い訳して逃げることは簡単です。この気持ちを毎月乗り越える事で、1年後にはより成長した自分になれると言い聞かせて、最低限の準備はして勉強会に臨むことにしています。参加し始めてから約3年経ちますが、ここでの経験が独立後の仕事に生きているのは間違いありません。また、当初の目的であった仕事につなげるということも達成でき、今ではアルテ監査法人の仕事をお手伝いさせていただくようにもなりました。

この勉強会は会計士に限らず、会計士以外の事業会社に勤めている方も参加しています。それぞれ視点や得意分野が異なっているため、発表やディスカッションを聞いているだけでも勉強になり刺激になります。まずは雰囲気を感じていただくだけでもいいので、気軽に参加してみてください。

公認会計士試験合格者 西原 健太さん PT. SAKURA MITRA PERDANA(ジャカルタ)取締役社長

◆参加のきっかけ

「日本を変える会計士塾 SOAP」という、非常に怪しい名前のイベントをFacebookで見かけたのが、全ての始まりでした。「日本を変えるって」どうゆう事???そもそも「SOAP」って名前はどうなのか???いろいろ、突っ込みどころの多いイベント名だったのですが、当時会計士試験に合格者したばかりで、就活活動の一貫で、様々な勉強会に参加しまくっていた私は、「これも勉強だ!」と言いきかせて、先輩を道連れに参加したがきっかけです。

◆SOAPに参加して良かった事

良き先輩、良き仲間に出会えた事が、SOAPに参加した最大の収穫でした。会計士以外の方も参加されていて、とても良質な出会いが沢山あります。私は現在インドネシアのジャカルタで仕事をしていますが、SOAPの仲間達の後押しがなければ、ジャカルタに進出する事はできませんでした。実際に、現在ジャカルタで会計事務所で運営していますが、SOAPで講師をしている大原さんと、共同で設立をしました。当初は思いもよりませんでしたが、人生を掛けるビジネスパートナーもSOAPで出会える事ができました。

SOAPの勉強会のレベルはとても高く、正直に言えば当時の自分では理解できないこともあります。しかし、何度か参加をするうちに、企業分析のポイントというか、そういった勘所が少しずつですが、掴めるようになりました。私のような会計士試験合格者だけでなく、up to dateな会計に取り組んでいこうと考えていらっしゃる皆様にはぜひ一度、参加していただきたいと思います。特に私のような社会にでたばかりの人間は、社外で交流を持つ機会が少ないのが通常です。しかし若い時からの社外のSOAPのような勉強会に参加しておく事は、視野を広める大きなチャンスになります。ハードルは決して低くないですが、大きな成果が得られる事をお約束します。

香西 永月希さん アルテパートナーズ株式会社/JMAA

 「会計に少しでも興味があるのなら、まず勉強会に参加するといいですよ。」という恩師の勧めでSOAPに参加するようになりました。毎月1回のSOAP勉強会ですが、1年以上ほぼ休みことなく参加しています。

参加した当時は、会計の知識はまったくありませんでした。当初は、じっと耳を澄まし目を凝らす状態だったのですが、自主的な勉強として少しずつ興味のある企業の財務諸表を見ているうちに、いつの間にか勉強会で発言もできるまで分析ができるようになってきました。

最近の勉強会では、自分の職業体験をもとに、会計に関する不正についてプレゼンターもいたしました。会計の専門家でなくても、自分の会計スキルを伸ばすことを助けてくれるヒントがこの勉強会にはあります。私以外にも、公認会計士や税理士ではないけれども、会計の知識を身に着けて企業分析できるようにと参加している仲間がいます。

だからこそ、会計に偏ることはなく、企業戦略という視点からも企業分析の力がつくのだと思います。SOAPに参加して一番のメリットは、会計知識を生かせるM&Aに関する仕事を始めることができたことです。経営系の勉強をしていると、どうしても会計の勉強を食わず嫌いから避けがちです。SOAP勉強会は会計の専門知識を磨くのではなく、実務に即したテーマについて考えるというところが楽しく続いている理由だと思います。


お問い合せ

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事務局:アルテ監査法人 関 孝徳